AFGHAN FILMと韓国資本の映画
アフガニスタン最大の撮影所が、カブールの市内にあるアフガンフィルムです。ここには監督をはじめ多くの技術者が所属していますが、それぞれが自分の事務所を持ち活動しています。所長でもあるラティフ監督はアリアナフィルム、カンヌで2003年にカメラドールをとったセディク・バルマク監督はバルマクフィルムというように、フレキシブルな体制を取っていると共に、各人が一人一人自分の作品には責任をもつというクリエイターのリスク管理がなされています。いわゆる「商業映画で自分が撮りたい作品を自分のリスクで実現する」という基本的な姿勢がそこにはあります。
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20年以上も続いた長い紛争の中で、クリエイターには国外に逃れた人もいれば、国内にとどまり命を失った人たちもいます。アフガンでの監督たちはモスクワ大学に留学した人も多く、クロサワ、ミゾグチ、オヅは共通ワードでした。

昨今バルマク監督は、いま麻薬問題で揺れるアフガンの現状をふまえ、韓国資本で「アヘン戦争」という大作映画を撮り、来年はラティフ監督が「SITARA」という同じ資本の映画を撮ります。10年前のアジア通貨危機に陥り、IMFが国の経済に介入し、国の施策として文化を武器に映画大国になった韓国は、もはや隣国に目を向けずにフランス同様、中東の「映画的資源」、そして映画を一過性の叙情だけではなく、「叙事詩」として描ける才能に目を向けているのが実情です。そしてそれを世界基準でプロデュースできる才能がたくさんいます。
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by hugmachine | 2007-10-28 09:25 | アフガン雑記帳
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